浅草平和史跡めぐりコースのご案内

1945(昭和20)年3月10日、東京大空襲により浅草を含め下町一帯は大きな被害を受けました。「浅草平和史跡めぐり」では、
その痕跡を残す碑を たどりながら、亡くなられた方々の声に耳を傾け、観光地・浅草の別の一面に触れていただければと思います。
小学生・中学生・高校生のご参加 もお待ちしております。平和学習の参考にぜひご利用下さい。
台東区が発行している 『台東区平和史跡マップ』を参考にし、ガイドコースを設定しました。(写真をクリックすると拡大されます)

戦災により亡くなられた方々の碑
言問橋周辺ではたくさんの方々が亡くなられ、仮埋葬されました。亡くなられた方々を悼み、 平和を記念して建立したものです。碑文「あゝ東京大空襲 朋よやすらかに」
(1986・昭和61年)
言問橋の縁石
平成4年橋の欄干を改修した際、その基部を切り取り、痛ましいできごとの記録として保存されています。
平和地蔵尊
信仰心の篤い龍郷定雄氏が、空襲等で亡くなられた方々の霊を慰め、世界の平和を祈念して、浅草寺の協力のもと、 私財を投じて建立したものです。
(1949・昭和24年)
母子地蔵尊
中国東北部(旧・満州)で逃避行の末、20万人以上の方々が死別、または生き別れました。それらの母子の霊を 慰めるため、体験者である漫画家9人が発起人となり建立されました。(1997・平成9年)
大銀杏
浅草寺境内にある樹齢およそ800年の大銀杏。大きな裂け目の内部に広く残るこげ跡は、空襲の猛火を痛々しく 物語っています。それでも春になると何ごともなかったかのように、新緑に身を包み、生きていることの尊さを伝えてくれます。浅草寺をはじめ、 浅草周辺の人々はこの銀杏を大切にしています。
戦災地蔵尊
浅草花柳界に身を置き、戦災で亡くなった人々の霊を慰めるため、旧浅草芸妓組合が浅草三業組合の協力を得て 建立したものです。(1962・昭和37年)
大平和塔
東京大空襲で亡くなった旧浅草区民1万人の霊を慰め、平和を祈願するために浅草寺信徒、町会等多くの人々の 協力で建立されました。毎年3月10日、追悼法要が行われます。
「みたまよ とこしえに 安らかに われら守らん 世界の和」 湯川秀樹博士の言葉が碑文として刻まれています。(1963・38年)