"ところでこの日。 秋山小兵衛は、浅茅が原の松林から田圃道をたどり、後方の玉姫稲荷の社へ向かって行く熊五郎の後姿を発見した。 玉姫稲荷の杜が、 浅草田圃のひろがりの中に、浮島のように見える。"「剣客商売・鬼熊酒屋」より 浅草・聖天町で生まれた池波正太郎さん。 |
台東区中央図書館に併設。 池波家から寄贈された26,000点に及ぶ資料を収蔵、池波フアンは必見。(無料) | ||
池波正太郎生誕地碑 | 1923年(大正12年)浅草・聖天町で誕生。生誕地近くの待乳山聖天付近は作品の舞台にたびたび登場している。 | |
西光寺 | 1990年(平成2年)67歳で逝去。 池波家代々の墓に眠っている。 | |
駒形堂 | 駒形堂の裏手にある小さな料理屋・元長。秋山小兵衛の仲立ちで夫婦になった、長次とお元が開いた店。「剣客商売」 | |
吾妻橋 | 江戸の頃は大川橋と呼ばれていた。この橋の上でさまざまな事件が起こる。「剣客商売」「藤枝梅安」 | |
今戸橋 | 長谷川平蔵がよく利用する船宿・嶋やがあった。「鬼平犯科帳」 | |
隅田川テラス | 隅田川を行き交う船、風光明媚な景観、船宿や料亭があった別荘地。今、テラス壁面はアートギャラリー、スカイツリーを眺めながらの散策コース。 | |
本性寺 | "浅草・今戸の本性寺の墓地へ仮埋葬した嶋岡礼蔵の遺体に、秋山親子は線香をささげていた。本性寺には、秋山小兵衛の妻で、大治郎の母でもあるお貞の墓がある。"(「剣客商売」より) | |
玉姫稲荷神社 | "ふりしきる初秋の雨をものともせず、玉姫稲荷の境内を去る小兵衛の後姿を[鬼熊の熊五郎]は茫然と見送るのみであった。"(「剣客商売」より) | |
"この日の夕暮に、秋山小兵衛はおはるに舟を出させ、大川を橋場へわたった。むすこの道場へおもむいたのではない。橋場の料亭[不二楼]へ出向いたのだ。"(「剣客商売」より) 料亭「不二楼」はこのあたり? | ||
真崎稲荷神社 | "荒川が大川(隅田川)に変わって、その流れを転じようとする浅草の外れの、真崎稲荷明神社に近い木立の中へ、秋山大治郎が無外流の剣術道場をかまえてから、そろそろ半年になろうか。"(「剣客商売」より) | |
隅田川 | "小兵衛の家は、堤の道を北へたどり、大川・荒川・綾瀬の三川が合する鐘ヶ淵をのぞむ田地の中の松林を背にあった。"(「剣客商売」より) |